レッドシーの人工海水

レッドシーの人工海水

天然由来の原料を特別配合したソルト。サンゴの健康と活力を増進します

 

 

 

 

 

レッドシーソルトとコーラルプロソルトの新しい成分は、リーフアクアリウム内でのサンゴの生理学的要求の長年に亘る研究結果から導き出されました。

 

その成分は主に紅海の塩化ナトリウムで構成されており、微量元素の完全な再現性と均一性を実現しています。これが「すべての粒にサンゴ礁が息づいています」の由来です。この天然原料と独自の製法の組み合わせにより、サンゴの健康と活力を増進します。

 

この新しいソルトの成分は、最先端のサンゴ飼育法を実行できるレッドシーのリーフケアプログラムの基礎的な役割を担っています。


レッドシーソルトの源

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紅海はインド洋を入り口とした、アフリカとアジア大陸に挟まれた地球上で最もエキゾチックで魅力的な海洋環境の一つです。紅海には北半球でも有数のサンゴ礁が広がり、たくさんの固有種が生息するサンゴや生物の楽園となっています。また、紅海は世界中の熱帯性サンゴ礁の中で最も多様性に富み、最も高いサンゴの生息密度を誇っています。

その独特で膨大な種を育むサンゴ礁の生物多様性が私たちにインスピレーションを与え、人工海水の原料となりました。この化学と自然を融合したレッドシーソルトの一粒一粒にはサンゴ礁が息づいています。我々はその自然のサンゴ礁を皆様の元へお届けしたいと考えています。

 

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採取

紅海からのきれいな海水はいくつかの塩田に引き込まれ、砂漠の暑い太陽のもと、自然の天日干し工程に入ります。

最初の塩田で、海水はカルシウムや重金属を排出しながら蒸発し、元の40pptから約250pptの濃度になります。続く塩田では、マグネシウムやカリウムなどのイオンを濃縮された塩水に残しながら、塩化ナトリウムの結晶を形成します。天日干しの最後の工程では残った塩水が排出され、原料となる塩化ナトリウムの結晶を収集し、有機物や他の汚染物質を取り除くために洗浄して乾燥させます。

 

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この過程を経て、紅海に存在する他の47種の元素が含まれる自然で純粋な食用にも適する塩化ナトリウムの結晶となります。この多様な元素を豊富に含んだ塩化ナトリウムが、レッドシーの人工海水の基本成分となります。化学と自然が融合し、全ての塩粒にサンゴ礁の海水そのものが含まれるのです。

レッドシーソルトの72%以上を構成している原塩には中間および微量元素が自然の海水と同様に含まれています。しかし、有害となる濃度の重金属や有機物は含まれていません。これにより、人工的にはほぼ不可能とされる常に一定レベルの品質と均一性を実現しています。

 

製造の最終工程ではカルシウム・マグネシウム・カリウムや他の成分が加えられます。これは小ロットずつの厳しい品質管理の基に行われています。

 

原料に過剰な濃度の重金属は含まれていませんので、プロテインスキマーの機能に悪い影響を与える化学結合剤を使用する必要もありません。


レッドシーソルトの基礎成分…バランスが重要です 

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自然の海水には70種を超える化学的元素が含まれており、その大部分の元素は水質に影響を与えます。

その中のいくつかは全体の化学的安定に重要な役割を果たしています。リーフ環境の基礎成分である元素は次のカルシウム・マグネシウム・重炭酸塩の3種類です。これらの3種類の基礎成分は海水の化学的性質(pHの安定・アルカリ度・海水のイオン強度)やサンゴにおける多くの生物学的プロセス(骨格の形成・イオン交換・光合成)に大きく影響を与えます。

 

基礎成分の膨大な貯蔵量を持つ自然環境とは異なり、閉鎖された環境であるリーフアクアリウムではそれら成分の量は限られているため、飼育している生物によって急速に消費されます。よって、サンゴの成長維持のために、基礎成分の濃度は自然界より高めにしておく必要があります。

 

レッドシーの研究所が独自に行った調査によると、閉鎖された(水槽)環境では基礎成分であるカルシウム・マグネシウム・炭酸塩(アルカリ成分)の特定の比率がサンゴの活性と丈夫なアラゴナイトの骨格の形成に重要であることが分かりました。特に基礎成分を自然界の濃度より引き上げるときに、この比率を維持することが大切です。

 

この理想的な比率に沿って製造されているレッドシーソルトを使用することにより、換水後に基礎成分の濃度を調整する手間が省け、サンゴの飼育を上手に行うことができます。


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テクニカルノート:

骨格形成:

サンゴは海水中のカルシウムイオンと炭酸イオンを結合させてアラゴナイト(CaCO3)にすることで骨格の約90%を形成します。残りはマグネサイト(MgCO3)、ストロンチアナイト(SrCO3)、カルサイト(CaCO3の少し脆い結晶構造)、フルオライト(CaF2)や他の中間元素、微量元素で構成されています。サンゴの骨格形成時に基礎成分は互いに補完し合っています。その中の一つでも適正な比率で存在しなかった場合、健康な成長のための制限要因となってしまいます。

 

 

サンゴの成長促進:

 

サンゴは骨格形成時に必要な基礎成分や他の成分を、周りの海水から軟部組織を通して運搬するときにエネルギーを使用します。基礎成分レベルが引き上げられていると、より積極的なイオンの圧力がかかり、このプロセスがより効率的となります(骨格1グラムに必要なエネルギーが少なくなります)。

よって、バランス良く引き上げられたレベルの基礎成分は、サンゴの成長率を促進します。

 

 

基礎成分のバランスが悪い場合:

マグネシウムやストロンチウムのレベルが低いなどのバランスの悪い状況では、カルサイトが高い割合で骨格が形成されるため、もろく、ダメージを受けやすくなります。マグネシウムの濃度が低いかもしくはカルシウムの濃度が高い場合、アルカリ度の低下を引き起こします。また、アルカリ度が高くてカルシウムが飽和濃度に近い場合は、沈殿が起こりカルシウム濃度の低下を引き起こしてしまいます。